乃木坂春香の秘密 3話

この作品世界のオタクの風当りのきつさは異常。
反応が過剰なだけでなく、周囲の生徒連中がことさら無機質的に描かれてるのが、なんだか芝居臭いという感じがしてならない。例えば春香のカバンからカタログがこぼれたとき一目でコミケのカタログと気付くほどの重度のオタクがいるにも関わらずそれを完全にスルーするとか、裕人がカタログを自分のものだと宣言した後、何故か誰も倒れたままの春香を助けようとすらせず蜂の子を散らすってレベルでなく一斉に人影が消えたり。
そんな中で唐突にオタクを敵視する人間の代表的な存在を出すもんだから違和感の大きいことこの上ない。周囲の環境レベルの問題なんだから、個人レベルで決着するのを見せられて話を締められても納まりが良いはずも無し。
今回最後で早くも春香が秘密をカミングアウトしたわけだけど、今後どう話を膨らませるんだろうか。周囲の視線に耐えつつ学園生活を送るというのも、あっさり周囲の理解を得るというのも望まれざる展開だと思うんだけど。少しでも理解者がいれば良い、というのは一つの真理では有るんだけど、そこで納まったままではやはり話は膨らまないし。