夏目友人帳 3話

退魔の力を持つ人間に悩まされる妖怪に助けを請われて奔走という形で、これまでとはまた違った形での妖怪との触れ合いが描かれて良かった。これまで基本受動的だったわけだけど、今後能動的に動くきっかけにもなるだろうし。
それにしても、同じ妖怪が見える人間でも見解の違いから対立するという展開か、と思わせて置いたところで妖怪は見えないけど妖怪を祓う力を持つ坊さんが原因というのは意表を付かれた。基本的に悪意の介在しない展開で行くのかな。雰囲気重視の作品だし、その方が安心できるといえばできる。
最終的に自分以外の妖怪が見える存在に対し、夏目が自分から歩み寄るというのは成長の表れのようでもあり良かった。妖怪が見えるという特異性を題材にしながら、あくまで現実の人間の感情に則った機微を描く展開には好感が持てる。