図書館戦争 6話

まず良化委員を悪役的にしか描けない薄っぺらい構成に閉口。そもそもの抗争がゲーム感覚的なのは今更言うことでもないが、登場人物に「良化法が無い世界の人間からしたら滑稽に見えるだろう」なんて言わせれば逃げられるとでも思ったのか? 良化法という設定自体よりも、その脇を締める部分の甘さこそが陳腐で滑稽だというのに。あるいはそれも含めて設定的な大どんでん返しが有るのかもしれないが、良化法自体に疑問を抱く登場人物が一人も出ていない以上望み薄だしなぁ。
あと、さらりと映画が規制されたと言ってたけど、それに対して深い設定はあるんだろうか? 図書がメディア防衛の最後の砦なのか、単に図書にしか守ろうとする連中がいないのか。今までの印象からどうにも一部の図書さえ守れれば良いという感じなんだよな。
郁の視線のせいで列車に隠してあるのがばれたり、その後の郁の誤魔化し方らそらぞらしすぎてかえって裏目になってるのはそれ自体はまだ良いんだけど、誰かに突っ込みいれて欲しかった。結局手塚のお陰っぽいんだけど、手塚の謎に焦点を当てる展開のためにも郁が自分のへまが救われたというのをもっと自覚する必要が有ったと思うんだけどなぁ。
そして最後は柴崎が人の気も知らずに熟睡していると思ったら、実は何回も電話をかけていたというのに気付き友情の再確認をし、夜が明け無事に図書館に預言書が納められているのを確認できるシーンで綺麗に〆・・・じゃねーよ。誰だこんな演出にしたやつ。仕事で遅くなってる人間の携帯に緊急でもない私用の電話を何回もかけるとか非常識も良い所だ。それに図書館の蔵書に日光を薄明かりってレベルじゃなく当てる演出なんて頭悪すぎると思うんだが。