狼と香辛料 13話

人が良すぎるロレンスなわけだけど、それも貫き通せば美徳か。基本的にロレンスはホロに敵わないわけだけど、ホロもロレンスがはっきりした態度を取ってれば折れるしかないんだよね。ほんと良い夫婦。
しかしホロとノーラのどっちの名を呼んだか、という質問に対して短いからとは笑うしかない。以前に予行演習しただけに、ここでいよいよ本番かと思ったらこれだからなぁ。ホロとの対比として商人の合理性とロレンスの鈍さを凝縮した両演出とは思うけど、それでもやっぱり空気読めなさすぎ。その後の鐘の音に合わせて名前を呼ぶのと合わせてロレンスの子供っぽさも表してるとも思うけど。
区切りとしては中途半端に感じなくも無いけど、これからも二人の旅は続くということで納得できる最終回だったかな。
総評としては前半は商売に関する描写も念入りに行われていたのに対し、後半に入ってからは人物描写の方ばかり力が入れられていたのがやや不満。最後も結局狼の姿になったホロの力で解決したという感じが強くて、どうにもロレンスの商人としての才覚に疑問が残るところになってしまっているし。
それ以外では概ね独特の雰囲気を独特のテンポで無駄に派手な展開にすることもないのは良かった。
特筆すべきはホロの耳や尻尾の挙動の描写。これはやはりアニメならではの利点で、上手く活かしていたと思う。のみならず、狼の化身としての部分だけでなく目を輝かせたりロレンスの腕を掴んだり掴んだまま引っ張られたりといった、少女としての部分もよく表現されていたと思う。
まったり見るには良いアニメでした。