H2O 〜FOOTPRINTS IN THE SAND〜 12話

幼児退行した主人公ははやみを母親と思い込み、二人は過去の主人公と母親の別れを追体験する。その中で主人公は母親は自分を捨てたわけではないと気付くのだが、それははやみもまた母親と同じ最後を遂げるということをも意味していた・・・。
と、恐ろしく後味の悪い最後だった。ここで終わりだったら。
とりあえずエピローグで父親になったくせに女装を続けるはまじに吹いた。
最後の解釈は色々出来すぎてどうとでも考えられちゃうんだよなぁ。
まぁ、視聴者の想像に委ねられてるということで自分なりに考えるとする。
まずはやみは列車事故で意識不明の重体。ゴンドラのシーンでほたるが喪服を着ていたので、はやみは死亡したと考えた方が自然のような気もするが他の面子は普通の服だったので、はやみの爺さんが死んだためほたるだけ喪服なんだと強引に解釈する。
意識不明になったはやみは意識だけ精霊化。砂浜の足跡はその暗示だと解釈。
音羽は主人公が自分を取り戻した時点で成仏して人間に生まれ変わることを決意、それだけだと最後に幼女として出てきた年齢差が説明付かないのでそのブランクがはやみを元に戻すための精霊会議にかかった時間、ではなく自分が人間として生まれ変わるために精霊会議でかかった時間。
主人公ははやみを迎えれるために風車を建てて、ちょうどはやみが帰ってきてめでたしめでたし。
裏的に解釈するなら、はやみは死亡していて主人公は結局まだ見えてなくて、以前と同様本人が見えると思い込んでいる状態で、最後のはやみは精霊として出てきただけ。ということになってしまうけど、ここはやはりハッピーエンドってことで。明確に死んだという描写も無いし。
総評としては、中盤の問題が一つ一つ解決する様が見ていて心地良かったため、終盤の急転直下が精神的に一層きつかった。その上結末が明確な形で与えられないためすっきりしない。激しい展開の起伏は無理につけるとろくなことにならないなぁ、という感じ。ほんと中盤のノリは非常に良かったのになぁ、という感想に尽きる。