逆境無頼カイジ 12話

本番の橋渡りの前置きを一話かけてじっくりやるとは。カイジの心情などが丁寧に描かれてるのは非常に良い。
でもこれ冷静な目で見ると、カイジは楽に金稼ぎたい、でも周りを押しのけるようなマネはしたくない、という甘い人間ってよりは本当にただの駄目人間な感じが強くなってるよなぁ。それにカイジに釣られる形で他の連中も死ぬ可能性の強い危険なゲームに挑む訳で、自己責任であるとは言えカイジが扇動したような形だし。
利根川の金の重さはある種一つの真理ではあるけど、突き詰めれば簡単に金渡せるか、と参加者を弄んでるだけ。持てる者が持たざる者を弄んでいるだけ、という橋渡りの前哨戦からの散々突きつけられている事実を受け入れずに、「これをクリアすれば金が手に入る」という目先の餌にだけ食いついてる時点ですでに結果はほとんど決まってるんだよね。見返すと色々解る深い話だわ。