今週の天元突破グレンラガン

今回で第三部完で次回から第四部か。シモンが次回予告担当になるのはこのときまで取って置かれたのね。
第二部の終わりと同様、第三部の終わりである今回も一つのアニメの最終回として普通に通じるレベルの勢いと密度を持った回だった。
アークグレンラガンの合体変形は突っ込みどころ満載だけど*1、勢いだけで許せる熱いものだった。顔に飲み込まれたグレンラガンがそのままグレンのものを拡大したようなコクピットに収まるところとかは笑えたし。合体時及び合体後のグレンラガンの腕組みはガイナックス的お約束で非常に良い。
そして必殺技の空間断裂バーストスピニングパンチ。天井を破るどころか次元の壁まで破るとは。
月はさすがに勢いだけじゃ無理だったみたいだけど、この月が実は螺旋族の母艦で一話の大艦隊に繋がる展開になるというのは意表ついてて見事。
ここで大事なのは、シモンがあっさりギミー、ダリーにアークグレンラガンを託したこと*2。シモンは一人で突っ走ってるように見えても、頼れる人間にはちゃんと頼っていて、フォローしてもらっているからこそ自分が突っ走れるというのを解ってるんだよね。その辺をロシウは解っていなかった。だからその場その場で最善と思える選択肢を取っていても袋小路にしか向かわなかった。ロージェノムの件に関しても、シモンに打ち明けていればもっと早く活性化して情報を引き出せるようになってただろう、というのは今回のロージェノムの頭部が復活した流れから明らか。テッペリン攻防戦でシモンはロシウにグレンラガンのコントロールを完全に任せたりしてるんだし、ロシウはそのことを解っているべきだった。そう考えれば基本的に第三部のサブタイトルであるロシウの発言は基本的に否定されるべきことばかり、ということなのかもしれない。*3
今回ロシウはあとで自殺でもするんじゃないかって感じだったけど、次回で救われるんだろうか。かならずしも悪ではないので、キノンのためにもどうにかして欲しいところ。サブタイ否定説を真とするなら、今回最後の義務と言っているので、まだ義務が残っている、と考えることもできる。
そしてニア。意志が徐々に戻っていくに従って目の形が変わって行き、最終的に意志を取り戻すところは感涙物。指輪をしていることとシモンの前に度々現れたことから意志が残ってるは重々承知だったとは言え、ここで助かるなら一話でシモンの隣にいるはずでは?って不安要素があったからなぁ。アンチスパイラル本拠地に送還されるというのも予想はできなかったけど。それと体がムガンと同じ、という結構な不安要素が残されてるし。敢えて穿った見方をするなら、ロージェノムの親心*4で実は嘘という可能性もあるけど。
他にもいろいろ語りたいけど到底語りつくせそうに無いのでこの辺で。
 

*1:居住区の安全性ほんとに確保できてるのかとか変形っていうより変質してんじゃね?って変形とか

*2:更に言うなら、アークグレンラガンを起動させたときに完全にグレンラガンと接続してしまわなかったのは、最初から誰かに任せるつもりだったと考えられる

*3:『あなたは何もわかっていない』→本当に解ってないのは? 『聞かせてもらうぞこの世界の謎を』→結局全てを聞けてない。 『生き残るんだどんな手段を使っても』→どんな手段を使っても良いというわけではない。 『神はどこまで僕らを試す』→試しているのは神ではない。 『あなたは生き残るべき人だ』→特定の人間だけ生き残れば良いというのは間違い。

*4:ヴィラルとのやりとりから、シモンの螺旋力に反応して復活した際に感情なども蘇った可能性が高い。