ひぐらしのなく頃に祭クリア

なんで今頃かというと単純に積んでたから。まだフェスもFF12RW開封してないし、果たしてGW中にどれだけ積みゲーを消化できるやら。
PS2版の祭は原作同人版の各編を共通パートからの分岐という形で繋げた作りにして、完全なノベルだった原作から多少ゲーム性が入った形になっています。
ただ、これが曲者で、PS2版をやるといかに原作の展開が考えられた作りになっていたか思い知らされます。平たくいうと分岐があるといっても、結局は原作のリリース順に各編をプレイするのが一番良いということです。一部共通パートと分岐後とで整合性取れてないところもあったりするし、この分岐という形は失敗と言わざるを得ないです。実際、4つの編は共通パート無視でしょっぱなからの分岐だしなぁ。
でも、それ以外は概ね良い出来でした。声優もキャラの絵も違和感無かったし、そう言う意味ではPS2への移植は正解だったと言えると思います。*1
話の方もあらためてやってみると、ミスリードが巧みだとつくづく思います。主観による思い込みを利用したものなので、感情移入すればするほど引っかかるわけで、当然その感情移入させるまでの導入の巧みさも大きな要因でしょう。そしてだからこそ終盤の罪滅し、皆殺し、澪尽しのカタルシスも相当なものになります。このカタルシスの点で言えば最初の鬼隠しから最後まで一気にプレイできるPS2版の功績は大きいんじゃないかと思います。原作既プレイでも改めてやる価値は十分にあると思います。逆に原作未プレイでPS2版で初体験の人も原作プレイして欲しいと思うわけだけども。特に澪尽し編と祭囃し編と、PS2と原作とで結末違ってますからね。

*1:イベント絵が少ないんじゃないかとか背景の使いまわしとか、細かいことを言い出したらきりがないけど