逆転裁判4 クリア

ちゃっちゃとクリアしたのでネタバレ全開*1感想。
とりあえずの総評としては新章の出だしとしては大失敗という感じ。舞台登場人物が一新されたわけでもなければ、ナルホドからオドロキへの主人公の受け渡しがしっかり出来ていないし、そもそもオドロキが主人公としてまったく一人立ちしていない。ナルホドがでしゃばりすぎな部分はあるけど、オドロキがもっと主人公としてしっかりしてればそんなに違和感も感じなかったと思う。
あと、ライバルのキャラが薄い。最終的な敵に当たる牙流兄はうっかりミスや自爆ミスが多すぎる。牙流弟は基本いい人だし、立場に捕らわれず真実を追求する姿勢は好感持てるもののライバルとするには印象薄いし詰も甘い。真実を追求するならするで一貫していれば良いのに、変に弁護側に突っかかる場面も多すぎる。
事件も動機や結末がぼかされてるものが多すぎて、プレイ中はさほど気にならなくても事件解決後になって思い起こすと違和感続出ということによくなる。特に最終話なんて依頼人が無罪になってよかったねで終わらせてしまって良いのか、という感じ。
一話の逆転劇はすごい良かったんだけど、それはまだ一話だから解らない真相が多くても今後の話で明らかになっていくと同時に物語も盛り上がっていくんだと思えるからこそで、こんな尻つぼみになっていくとは二重三重に期待を裏切られた感じです。
みぬきの内面の描写などまだ語るべき要素は残っているし、次回作もすでに考えられているとは思いますが、だからこそ余計に今作は新章開始の作品としてしっかり旧主人公から新主人公の引継ぎを行って欲しかったと思います。

*1:と言うほどのネタバレは無いけど