今月の海皇紀

普段感想書いてない作品だけど今回のは神がかっていたので。
人の死を安易に用いてお涙頂戴な表現は嫌いなんだけど、この作品の場合重みが違う。
なんせ開始から今にいたるまで、主人公一行には死人が一切出ていない上に、主人公自身も基本的には敵も味方も死人を極力出さないというスタンスを貫いてきていて特に一族の人間の死を極端に嫌う。その中で幼少より共に育ち誰よりも主人公であるファンに敬意を表してきていたジンの死。各キャラの感情についてなどはここで一々書くのは野暮だけど、思わず刃を振り上げるファン、しかしソルの涙と同胞を殺してはいけないというニッカの言葉に振り下ろせず、そして笑ってくれというジンの遺言を思い起こしての最後の表情。とにかく一つ一つの描写が際立っていて、個人的にはまさに神がかってるとしか言えない内容でした。
今後はお互い体の一部とも言える存在を失ったソルと支えあう、という展開になるかな? 個人的にはスクラ三姉妹((特に次女)がファン勢に入ってくれると大歓迎なんだけど。