ルミナスアーク クリア

とりあえずぶっ通しでやってクリア。
以下ネタバレ注意。
ある程度やってればキャラにも愛着湧くしシナリオもややお約束的きらいはあるものの、逆に手堅く抑えている部分も多々有り、特にEDの最後なんかは解っていても「やられた」という感じで、システム面バランス面の不満を除けばクリア後の感想としては概ね満足と言えます。
システム面の不満は、基本的にタッチペンでの操作がしにくすぎで、設定でボタン操作にも出来るのですがこちらがあくまで予備の付けあわせという感じで最低限の操作ができるだけ*1という操作性の不備に尽きます。
たとえば攻撃の対象選択のとき、カーソルのデフォルト位置が自キャラになっているとか、せっかくの二画面なのに対象にカーソルを合わせただけでは対象のステータスが上画面に表示されず選択してはじめて表示されるなどといった点は、タッチペン操作を基準にして作られているがゆえの不備と言えます。次回作を作るなら例え媒体がDSだとしても、タッチパネルにこだわらずに作って欲しいものです。
バランス面もいろいろ不満はありますが、サブシナリオとか好感度上げとかやってればなんとかなるレベル。逆にそれこそが不満の最たる部分とも言えますが。敢えて言うなら移動力が行動速度に直結しているため、これが低いキャラは自然と使い勝手が落ちるという点は何とかして欲しかった。
あとは独自のシステムである練成システムですが、これが一箇所でしかできないのにそこまで移動するのに戦闘がほぼ避けられないと不便極まりません。あとルーンの鑑定の必要性も不明。アイデア自体は悪くないと思うのですが。
以下キャラまとめ。
 
「アルフ」
とりたてて個性は無いが、生まれと運命は個性的な典型的主人公キャラ。音質のせいか最初石田彰と気付かなかった。
遠近両方に対応できるが、序盤は火力不足で器用貧乏な感じがいなめない。中盤以降練成などで良い武器を持たせると範囲攻撃と高威力射撃で攻撃の要になれる。後半、回復スキルも使えるようになるので更に隙がなくなる。FDの追加効果が麻痺というのもプラスポイント。
 
「テオ」
これもまた典型的弟キャラ。中の人はレントンなんだけど、少女キャラよりの声出してるせいでやっぱり最初気付かなかった。
武器は遠距離専用だけど、スキルで近距離も埋められる。特に最強スキルは射程1ながらもかなりの威力。他にも追加麻痺のスキルや高威力射撃、範囲射撃と揃っている。ただ、武器自体が弱めなので火力は低い。中盤以降でないとFDが使えないので注意。
 
「レオン」
お兄さん的位置づけキャラ。中の人はホランドなんだけどレントンと特に濃い絡みは無い。
近距離特化型キャラで序盤の火力は最強。装備でマジックを上げればある程度遠距離にも対応できることはできる。
あまり当てにしすぎると中盤で一時離脱されて辛いが、戻ってきた後は最強スキルやFDが最後まで猛威を振るってくれる。
 
「ヒース」
位置付け的には監督的なんだけど、いまいちへたれな印象がぬぐいきれない人。メンバーから離脱してる間もいろいろやってたっぽいけど、あまりそういう感じがしない上に結局形としてはほとんど利用されているだけという。
攻撃補助とバランスの良いスキルを覚える上に魔法まで使える万能キャラ。ただやはり後半で使うには器用貧乏。
 
「ニコラ」
変態という言葉でしか形容しようの無いキャラ。幅の広い岸尾キャラの中でも随一の変態と言えよう。ただ彼の嗅覚と本質を見抜く力は全キャラ中随一だったりする。
基本的に補助専門キャラ。クロスボウは弓より強いが高威力のスキルが無いため、火力的には中盤以降きつい。
何より移動力3という最大の足かせがある。
 
「カイ」
ヒースの親友にあたるサムライキャラ。とにかく無口で存在感が薄い。
レオンと同じく近距離特化型だが、ダメージに加えて状態異常に出来るスキルが多い。その分火力としてはレオンに劣るがFDでは比肩しうる。
 
「ポロン」
賢者の弟子のジュゴン。存在感以前に存在意義が薄い。
4属性の魔法に自己回復に補助に高い攻撃力、と書くと万能キャラに見えるがマジックが低すぎて魔法は役に立たないし、攻撃はテクニックが低すぎて当たらないと恐ろしく使い勝手の悪いキャラ。
攻撃力が高い分確実に当たるFDなどで使い手はあるが、それなら他のキャラを使った方がよほど楽。
 
「ルーシャ」
メインヒロイン。中の人が某ハルヒという点を除いてもコテコテのツンデレキャラ。
高威力の回復に加えて魔力も高く、攻防もそこそことバランスがよく使い勝手の良いキャラ。復活魔法も使えるのでレギュラーにして損はない。隙は無いが逆に補助や弱体など搦め手の面が弱い。
 
「セシル」
プリンセスクラウンもびっくりの変身をやってのけるサブヒロイン。信仰と立場の違いに悩んだり意外な生まれが明らかになったりするあたりはこちらのほうがよほどヒロインぽい。思わせぶりな台詞の数ではルーシャを上回るのではないだろうか。
序盤はほぼ唯一の回復役として必須キャラ。後半は低レベルの回復が使えなくなるものの、高位の復活魔法に広範囲の回復魔法、強力な攻撃魔法に高い攻撃力と万能キャラとなる。更に固有の即死魔法は相手の方がレベルが低ければボスキャラでも問答無用に始末できる最凶魔法。
終盤のボス級は光属性が多いので、彼女の魔法がよく効く。
 
「メル」
斉藤千和の声で老人口調というある意味最強キャラ。
高威力の水魔法も使えるが、基本的に回復特化キャラ。特に広範囲回復+異常回復は便利。地味ながら川に入り込めるという特徴も持つ。
ただ、やはり移動力3というのがかなりの足かせとなるのでキャラに愛着がないと使いづらい。
 
「サキ」
ワケアリ揃いの主人公勢の中で一際不幸な生い立ちの忍者キャラ。
脅威の移動力5を誇るが、火力防御力ともにこころもとなく突出させるとすぐ袋にされてしまう。仕様的に多少スピードが高くても回避には期待できないせいもあるけど。
スキルも魔法系や遠当てなど高い移動力を更に活かせる長射程のものがあるが、それを活かせる威力の高い武器が無いためやはり使い辛い。
 
「ウィウィ」
いつも眠そうにしているマイペースキャラ。
サキと同じく移動力5の上に、浮遊特性があるため川の上なども自在に移動できる。
しかも高い魔力で高威力の風魔法が撃てるという鬼キャラ。優先してマジックが上がる装備をそろえてやれば全体的にかなり楽になる。
 
「マヴィ」
自己鍛錬に熱心な修行僧的キャラ。魔女の中では一番影が薄い。
能力的には完全前衛型で、攻撃魔法も対単体のみ。物理攻撃系スキルをもたないが、FDの威力で十分活かせる。
遠い相手には魔法でしか攻撃できないので、武器はマジックも上がるものを持たせると何も出来ない時間が減る。
 
「クレア」
魔女のまとめ役なのに優柔不断ですぐうじうじするキャラ。大原さやかの声もあいまって恐ろしく保護欲をかきたてる。
やはり移動力が3という足かせがあるものの、マジックが最高クラスな上に武器でも上げやすい魔法攻撃特化キャラ。
ある程度育てれば一応回復魔法も使えるようになるが、やはりその専門は攻撃。補助が相手のステータスダウンさせるものしかないので、待ちでも速攻でも使いにくいのが欠点。
 
「ヴァネッサ」
赤くて手段選ばなくて、でも実は良い所もあってしかも中の人が伊藤静という塵骸魔京のイグニスとかぶりまくりなキャラ。
戦闘シーンの声とかになるとほんとイグニスとしか思えないときが多い。
能力的には物理魔法両面の攻撃特化型。貴重な魅力系異常を与える能力も持つ。ただ火魔法の射程が全体的に短めなせいで他の魔女より若干使い勝手が悪く感じるかも。
 
ちなみにクリア後のセーブデータで2週目に突入出来ます。
2週目は基本的に能力とアイテム引継ぎで、シナリオバトル以外では全てのキャラが選択可能となっており、さらに2週目開始直後からエクストラダンジョンにいけるようになります。
エクストラダンジョンは完遂するのにかなり気合いれてやる必要がありそうなので、とりあえず一旦お休みかな。

*1:使わない遊んでるボタンが多い