「とらドラ! 20話」

とらドラ!」感想
亜美の言う通り、ずるずると関係を引っ張った結果それぞれ精神的に痛手を負った面々な訳だけど、そこからの大河と櫛枝の行動の違いが興味深い。
大河は竜児との半同棲に区切りを付けた訳だけども、それは関係のリセットという訳ではなく自身の生活態度を改めたことなどに表れているように、よりよい関係になろうとする決意が見られる。櫛枝の為と言うのも有るんだろうけど、竜児に対する依存心に気付いてしまったからこそ、という見方も出来る。
一方で櫛枝は一度竜児を拒絶したわけだけど、これは皆でなかよくやれる関係のままでいたいという、一種の逃げの思考。周りの環境が変わって行くことにも、自分自身の心の変化にも気付いているわけで問題の先送りでしかない。
大河に譲られてることも自覚していて、そこから踏み込めないだけ、という感も有るところでは有るけど。でも大河の部屋に一年近く来てなかったことにも表れているように、櫛枝の肝心なことから逃げる性質は徹底しているし、大河を傷つけたくないという気持ちもまた強いんだろうけど。
亜美の方はすっかりやさぐれちゃったなぁ。そりゃ竜児にスルーされっぱなしじゃ無理も無いところでは有るが。櫛枝が問題の先送りに過ぎないと解っていてそれでも結果を出すことから逃げ回っているのにもイラついているようでも有るし。踏み込めない、という点では亜美も同じなんだけど竜児がまともに亜美の相手してないので、多分に同情の余地が有るんだよなぁ。
当の竜児はなんでもう櫛枝に対して諦めモードになりかかってるのか。ショックだったのは解らないでもないけど、なんで櫛枝があんな言動を取ったのかもうちょっと考えても良さそうな物なのに。春田にプレゼント取られるくだりは春田のうざさも合わさって激しくストレスが溜まった。
修学旅行は激しく荒れそうだなぁ。さすがに雪山で遭難しかかって山小屋で二人きりとかそういうベタなネタはやらないだろうけど。
ところでどうでも良いけど能登と木原って何気に相性良さそうだなぁ、と見てて思った。