アニメ感想

CHAOS;HEADカオスヘッド) 12話」
周囲に認められ、自分も自分を認めて存在が確立される、というのはどうしてもEVAを思い起こさせるところ。
全体として見て引き篭もりだった主人公が自己を確立するまでの話と割り切ることも可能ではあるけど、やはり妄想から生まれたということはもっと掘り下げてもらいたかったところ。ヒロイン連中も結局梨深以外は割りと蚊帳の外で終わっちゃったし、「その目だれの目」ってフレーズも結局活かし切れてなかったような。
最終回と言うことで若干作画とかに力入ってる感じだったのに、グロ描写の省略などで何をやってるのか解りにくくなっていたのも残念なところ。
総じて見ても出だしは錯綜する妄想と現実から盛り上がる気配は有ったのに、煮え切らなかったという印象のまま終わってしまった。
 
とらドラ! 13話」
結局大河の父親はどうしようもないダメ親父で、竜児はそれを認めたくないだけでした、という話だったわけだけど、父親のメールという最終的かつ具体的な形が出てきて始めて自分の無思慮を思い至り、その後になってようやく櫛枝に謝罪するというのはどうなのかと。大河やら亜美やらの助言が意味を為してないというか。せめてもっと事前の葛藤なり自己懐疑なり有ればずっと印象も違ったろうに。大河は父親似期待したいと思う反面でそれを打ち消す感情も強く抱いていたようだし、櫛枝も大河を思う反面で自分の独善に恥じ入る部分も有ったようで、この二人と対比すると余計竜児がお馬鹿さんに見えてしまうところ。櫛枝と二人でゴールインしたのだけは誉めても良いとこだとは思うけど。
ところで気になったのが後夜祭での櫛枝と竜児の会話のところ。普段の天然キャラは照れ隠しのためで、竜児とは自然に話せるということは櫛枝も意識しだしたということなのか。
逆に大河の北村に対する感情も気になるところ。どうも父親のせいで傷付いているときにタイミング良く優しくするのが惚れたキッカケっぽい感じ。櫛枝の言っていた一年前に父親のせいで傷付いたタイミングと北村の告白のタイミングも重なってるのかな。
家庭の問題が(何ら解決していないとは言え)一段落したところで、更なる人間関係の変化が見えてきてまた今後の展開に期待が持てる作りは上手い。
 
ヒャッコ 12話」
最終話だけど、実質零話。
でもぶっちゃけこの作品が面白くなって来たのは、クラスメートの様々な面子と虎子が絡むようになって来てからなので、絡みのない個別の姿ばかりでは今ひとつ面白みが見出せなかった。
入学前ということで登場キャラ達の意外な一面が見られるかというとそうでもなく、本当に淡々とそれぞれの場面が流れているだけだったというのも辛いところ。一話以降に繋がる展開を最後に持ってきた以上は、やはり以降の姿を知っているからこその楽しみをもっと用意して欲しかったところ。
生徒会長が虎子の実姉だった、というのもそれで?って感じだしなぁ。
 
屍姫 赫 13話」
最終話と思ったら半分以上総集編と用語解説だったぜ。まぁ、二期である屍姫 玄もすぐやるみたいだし、赫は玄の前段階と割り切る形か。どうでもいいけど何度聞いても屍を倒せるのが屍姫だけという理屈がよく解らない。
死にそうなオーラをばんばん出してた兄貴がやっぱり死にました、っていう割には引っ張りすぎた気もしないでも無い。でも契約僧を失った屍姫の末路とか色々説明しておく必要性も有ったと言われればそうかもしれない。
修行を決意した主人公な訳だけど、そんなすぐに結果が得られるとも思えないしその間マキナはどうなるのやら。修行が終わっても受け入れてもらえるかって問題も有るといえば有るが。