秘密〜The Revelation〜 6話

幸福な秘密もあるから、秘密を見るのも悪いことじゃないとかぬかす主人公(と脚本)に心底呆れ果てた。お前が見なければならないのはむしろ嫌な秘密の方だろう。幸福なものだろうと嫌なものだろうと秘密は秘密であり、プライバシーを侵害することに対する解答を何ら出さないままかよ。そもそも大統領のときは(見た目は)幸せなものだったらからこそ、見続けるのを躊躇したのではなかったのか。一応、あくまで親の日記を見るに至った動機に過ぎず、仕事に対する姿勢は父親の誇りを持てという言葉によって固まった、と考えることも出来るんだが、プライバシーを覗くことに対する解答は相変わらず出てないままなんだよな。
絹子に関しても結局父親にレイプされた(あるいはされそうになった)から男を憎むようになったっていうのが解っただけ。猟奇的殺人を犯すようになるに至った心理の描写や、母親と妹を殺すに至った心理の描写が全くない*1ものだから宙ぶらりんも良いとこだ。
犬の脳を見ること自体は、MRIの技術が確立する過程で動物実験をしてない筈が無いのでまだ解るんだけど、あそこまで人間の脳からの映像と違いが無いというのは違和感が有る。例え何がしかの変換を掛けてる結果だとしても。ついでに言うなら、犬が死体遺棄現場を見ていたっていうのも激しくご都合主義的だしなぁ。

*1:父親を殺人犯に仕立て上げるためと言うのは主人公の推測に過ぎない。