コードギアス17話「騎士」

今回のサブタイトルは始まる前までは「はいはい、ユフィがスザクを騎士に任命して終わりでしょ」って感じだったが、まさかナナリーにとっての騎士という意味も含ませて有ったとは。だがしかし、運命の歯車はナナリーもスザクも知らないところで回り、噛みあい、ユフィの決断とルルが真相を知ることによりスザクの「騎士」としての立ち位置が決定されるのであった。
 
「コーネリア遠征」
コーネリアすらいまだにどうにも出来てないのにイレブン解放、ブリタニア転覆なんて出来るのか、という感じだったけど、前回から中華連邦などのイレブンの外の要因を出してきて、話の規模を世界に広めつつありますね。今回のコーネリアの遠征もコーネリアというキャラを退場させることなく話を進めよう、というキャラ重視とシナリオ性重視の折衷のように感じられます。
 
「囚われの藤堂」
あっさり捕まってるのは意外だったけど、やはり死に場所を求めている部分が有ったのだろうな。無傷ってことは部下を逃がすために囮になったあと、あっさり投降したってことなわけだし。
四聖剣連中も日本の解放を望んでいるというよりは、藤堂のもと武人としての本懐を遂げたいって感じぽい。
 
「今週の扇さん」
何にやけてんだコイツわ。あまり幸せオーラを放ってると死亡フラグにしかならないぞ。ヴィレッタの家事スキルが高いのも意外と言えば意外だ。宅配ピザ専門やジャムおにぎりといった人外魔境のせいで、まともな食事というのはものすごく貴重に感じる。まぁ、どうみても日本人が作ったって感じの弁当なのが一番意外なんだけど。
  
ラクシャータ登場」
今までOPやEDで出てたりロイドの回想で存在が匂わされていた紅蓮弐式の開発者登場。思ったよりまともに感じるのは、ロイドと対比して見てるからだろうなぁ。ロイドが輻射波動から彼女の関与を感じ取ったように、彼女もまたランスロットからロイドの関与を感じ取った模様。ここでも既知の間柄の立ち位置の違いが印象付けられますね。
  
「新スーツ」
2期OPからカレンが着用していたスーツがいよいよ登場。露出は減ってるはずなのにカレンが着るとエロいから困る。生存率を上げるとのことだけど、何かびっくりどっきりな仕掛けがあるのだろうか。会話の流れが「反応を上げる?」→「生存率を上げる」という感じのものだったので、紅蓮弐式にリミッター解除機能みたいなのがあって、それに耐えられるようにするためのスーツじゃないかと予想。
  
「美術館のユフィ」
記者への対応はテロリストに立ち向かったときや、ナリタで指示を出していたときからは想像できないほどもどかしい。プロパガンダ的立ち位置が本意ではないというのもあるんだろうけど、この手の行事がコーネリアに向いてるわけは無いんだしもっとしっかりしなさいと思う。それにしてもやっぱりユフィも父親は嫌いぽいなー。
 
「藤堂救出」
こんなあっさりで良いのか、という気もするけどディートハルトの存在の分情報戦ではかなりの有利ということなのか。それにしてもこの救出時のルルーシュノリノリである。美味しすぎるタイミングでルルの声が響いてきたとき思わずにやけてしまったよ。
藤堂への説得は割りと詭弁。藤堂もその辺は百も承知だからあっさり捕虜になったんだろうし。ただやはりくすぶってる部分が有ったというのが大きなところだと思う。
  
「新KMF登場」
KMFゲッカ*1登場。見た感じからして量産型紅蓮って感じ。怪しげな新兵器をとりあえず黒の騎士団にテストさせといて裏で量産機の開発を進めてたってとこか。紅蓮弐式受領したのと同時期に藤堂達は無頼改受領してるわけだしなぁ。藤堂専用機は本人もあわせてカッコよすぎるな。ランスロットなんて立体化させるより紅蓮弐式やこっちを優先させて欲しい。
  
ランスロットVS紅蓮+黒ゲッカ+灰ゲッカ×4+おまけ」
ユフィ初登場時もなんでランスロットが都合よく出てくるのかと思ってたけど、ランスロットのトレーラーしかないから乗用車代わりになってるのね。ロイドが貴族のボンボンっていっても自家用車乗り回してる姿も想像できないしなぁ。
ルルの指示でランスロットを追い詰めていくカレンと藤堂組。1VS7でも仕留め切れなかったのはやはり藤堂組はいまだに直接戦ったことがなかったゆえか。スザクからしたら時間を稼げれば勝ちな訳だけど、死にたがる面のあるスザクがそんなこと考えないだろうし。
そしていよいよ暴かれるランスロットパイロットの正体。
カレンがまずなによりゼロの指示を求めたのは、やはり同じクラスであったシャーリーの件での迷いを払ったのがゼロだからに他ならないだろう。逆に言えばゼロの指示がなければ動けないほどいっぱいいっぱいだったという訳で、同レベルにいっぱいいっぱいのルルに指示が出せる訳もなかった。いっぱいいっぱいになったときに硬直して一切の行動が出来なくなってしまうことの改善がとりあえずのルルの課題だなぁ。
逆に藤堂は驚きはしても面と向かい合う。藤堂はどちらかというとスザクと同じく「正しい手段」を重視する人間に見える。ただ、スザクが過去の過ちからその「正しさ」に相対的、普遍的、倫理的な基準を求めるのに対し、自分の信念を貫いてこその正しい手段であるという揺るぎない基準がある。だからこそスザクの過ちを知らないとは言え、スザクの選んだ手段も認めたわけで、結局のところスザクの迷いを最終的に払ったのは藤堂ということなのかもしれない。
ランスロットの新兵器はいろいろ突っ込みどころ多いなぁ。パイロットが知らなかったってことは照準なんかは自律的なわけで、そのくせ的確に相手の武器をはじいてるように見えたんだけど。
  
チャフスモーク射出!」
どうでも良いが藤堂が普通に横文字使うとなんかすげえ違和感あるな。「煙幕展開撤退陣!」とかなんでもかんでもそういう命令の仕方するかと思った。
 
「ルルの今後」
ルルはスザクに後を任せて学園、というか日常から離れるつもりだったけど、そうは行かなくなって、結局まだ学園に残らないといけない。そして学園においてはシャーリーが記憶を無くす前に書いた手紙を発見したことにより地雷が浮き上がって来てるし、スザクの正体がルルにばれたようにゼロの正体もまたばれる日が近づいているのかもしれない。
 
「次回」
次回はどうも17.5話ということで8.5話と同じく総集編なのかな。8.5話はあくまで特番扱いでDVDには映像特典という形で別枠で収録されるらしいし、確かCS放送においても省かれる形だったと思うけど17.5話はどうなるんだろう。1期OPは8.5話を境に絵に変更が入ったので、2期OPの絵も18話以降変わる可能性が高いですね。

*1:月下?月華?