ワールド・デストラクション 〜世界撲滅の六人〜 13話

リ・アがキリエに一目惚れしたかのようなこれまでの描写は、実は幼少の頃(といっても100歳近く)に会っていたからで、キリエこそがデストラクトコードでした、という話。
それはまぁ良いんだけど、結局キリエとモルテの二人の問題に集約されて他の子がいらん子になってるのがなんとも。しかも結局世界リセットが中止になりましたってだけなので、世界の様相に何ら大きな変化がある訳でも無く番組タイトルの世界撲滅の六人って結局何の意味があったのやら。
デストラクトコードの本質もあまり明らかになったとは言いがたいし、めでたしめでたしと締めたように見えて結局何も為されていないんだよなぁ。
キャラクターにしろ世界観にしろ徹頭徹尾「ありがちな展開」の中に押しつぶされて、この作品ならではの要素というものが非常に感じにくい作品だった。場面場面で見れば良いと思えるシーンはいくつか有ったけど、作品全体の話の流れに寄与しているかというと非常にそれ感じにくかった。モルテの心境の変化こそが作品上の肝だったというのは充分窺えるんだけど、それにしたってそれ以外の部分をあまりにぞんざいにしすぎだし、モルテの心境の描写も不十分だったと思う。